宗教的態度の変化も興味深いです。「牧師たちは会衆の心に、死の心配をいやというほどたたき込み、その恐怖心をかきたてこそすれ、神に向かって恵みを求めることを教えようとはしなかった。」(『ペスト』)恐怖心を煽られた会衆たちは絶望的な気持ちでとんでもない方向にシフトします。
ロンドンを離れる当てがなく、買い出しに行かなければならない人たちは市場で感染リスクにさらされました。最下層はペストで失業した職人、小売商、奉公人たち。仕事は患者の家の監視人、死体運搬と埋葬、病人の看護しかありません。そして、その仕事はいくらでもあった。彼らが一番死にました。
『習合論』の筆を休めて、原稿3本。一つは字数自由というオーダーでしたので、書き飛ばしたら3000字になってしまいました・・・デフォーの『ペスト』の話を書きました。1665年のペストと2020年のパンデミックで人間はぜんぜん変わってないという話です。
これ、自分が記者会見で質問したので覚えてます。自著にも詳細書いてます。私が知る錦織圭さんは常にどんな人へのリスペストを忘れない人間。一方で、誰にも負けたくない根っからの負けず嫌いぶりもすごい。
社会も医療もペストが変えた 人類の歩みに感染症あり:朝日新聞デジタル
社会も医療もペストが変えた 人類の歩みに感染症あり #新型肺炎 #新型コロナウイルス
不条理な病 カミュの「ペスト」が描いた人間の誠実さ
ペストを描いた西洋絵画 骸骨姿の「死」が人間襲う衝撃
ペスト後にルネサンスが残ったこと同様、新型コロナから何を社会変革の成果として残せるか。 この観点も今こそ大切と考えます。 ただしコロナ封じ込めが最優先です。 小池都知事、9月入学「行っていくべきではないか」
まだ紀伊国屋書店新宿店が休業に入る前でした。カミュ『ペスト』の文庫売り場に「お一人さま一冊」と注意書きがありました。自宅の本棚に見あたらず、近所の書店に行きましたが、なし。ネットで買おうとすると新品でも高い値段がついています。文庫…