【「三種の神器」とは】 まもなく行われる「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」。皇位継承者が皇位のあかしとして受け継ぐ、歴代天皇に伝わる「三種の神器」とは。
元号や、三種の神器のような、日本の文化の本質が、現代のニュースとして報じられることで、さまざまな感想を書かれる人がいる。元号について、グローバル化の時代にそぐわないとか、日本だけのことなどと言う人もいるけれども、だからこそ、むしろグローバル化の時代に価値があるのだと思う。
「平成」から「令和」にかわる一連の儀式が続いている。年号もそうだが、昨日は「三種の神器」のうち、剣と勾玉が登場した。あの包の中に何が入っているのか、それはどこに由来するのは、そのような質問はしないことになっている。
情報BOX:新天皇陛下が即位、「三種の神器」とは何か
伝統を受け継いでいくことは、変化しないことではなくて、むしろ、伝統を受け継いでそれで独自性が担保されていることで、思い切った変化もできる。受け継がれる伝統が置かれる「文脈」が常に変化する。元号や三種の神器の周りに、劇的に変化する日本の景色が光の奔流になって見えればよい。
もちろん、グローバル化に接続する工夫は必要である。免許証などの公文書は、元号以外にも西暦で表記するのが良いだろう。国境を超えていく現代の情報ネットワークに適応するためにできることはすべてやった方が良い。その上で、元号や三種の神器のような存在は大切に守っていけばいい。
グローバル化は、世界がすべて同じ色に染まることではない。むしろ、人やモノ、情報の行き来が密になることで、かえって、各文化の独自性が興味をもたれ、焦点が当たる。元号や三種の神器のような存在は、世界の他のどこにもないからこそ、日本の独自性として価値がある。
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平成の時代から令和の時代へカウントダウン ↓渋谷スクランブル交差点から生中継
<解説>「退位礼正殿の儀」と三種の神器