体育の授業でスポーツが嫌いになったという声が多くありました。いくつかあったご疑問に答えつつ、では体育はどうあるべきなのかをいつも通り現在の文脈を無視してややラディカルすぎるかもしれませんが提案してみたいともいます。私は体育の目的は「自分を扱う知識と技術の習得」だと考えます。
スポーツの問題点についてご意見を伺いました。体育の授業でスポーツが嫌いになったという方、体育会系の文化が嫌だという方、高圧的な指導者が嫌だったいう方いろいろいらっしゃいました。実はスポーツとは何かという定義はあまりはっきりとなされていません。人によってスポーツの定義は違います。
スポーツが嫌いな人へ|Dai Tame
体育の授業でスポーツ嫌いになった方が多いと伺って、個別には大変酷いことがあったのだと思いますが、全体としては ・全ての子供がスポーツを好きになるように ・カリキュラムに沿って技能を習得するように という縛りの中で体育が行われていることは考慮したほうがいいと思います。
スポーツ嫌いの根源だから体育を廃止して仕舞えばいいという意見があります。では、そうしてしまうとどうなるでしょうか。例えばスポーツが自由市場になっている米国では、親の経済格差が運動機会の格差になり、肥満率(これは食も関係しているので複雑ですが)につながり寿命格差につながっています。
日本のスポーツ環境を理解するにはまず「青春」という概念を理解する必要があるのではないかと考えています。青春の概念はどの国にもありますが、日本の青春は ・皆で同じ時間を過ごす ・燃え尽きることへの渇望 がある点でその他の国とは違いがあると感じます。
どうか頑張ってほしいです。 バレー東京五輪代表の藤井直伸 胃がんステージ4を公表 | NHKニュース
冬の競技は流体力学が影響するので複雑です。例えばスキージャンプの問題などは、一体なぜそれほどスーツが重要なのかを流体力学や摩擦学の観点から検証してもいいのではないかと思います。審判の問題であれば公正なルールとその運用方法の観点に持ち込めばこちらも興味深い話題になります。
私は日本のスポーツ報道に常々不満があって、それは科学やデータを重視する観点が欠けていることです。今大会ではいくつもとても興味深く面白いトピックがありました。フィギュアの四回転半、トリプルコーク1440、スキージャンプ、スピードスケート、ショートトラックなどです。
女子スキージャンプで、多くの失格がありました。報道を見る限りでは、スキースーツは規則で一定量のだぶつき(浮力が得られる)しか許容されず、それに違反した選手たちの試技が無効になったということでした。これに対し素朴な疑問は「これだけの選手が失格になる規則はおかしいのではないか」です