3000人は五輪のせいではないという声がある。なるほど、五輪のせいというより、緊急事態宣言下に開催を強行した政府のせいだろう。これによって政府の根拠なき楽観主義が、自粛に飽きた社会に広がった。「五輪が免罪符となってもう完全に緩んでいる」と政府関係者(毎日新聞)。責任は政府にある。
読売1面トップの見出しは「G7五輪開催支持へ」。中身を読むと「支持を明記する方向で調整していることがわかった」「日本政府は今回のサミットで改めて各国の指示を取り付け、五輪開催への機運を高めたい考え」とある。 調整中の段階で「開催支持へ」の見出しは踏み込みすぎではないか。
「明らかに越権」「ひどい」の竹中平蔵氏。首相をかばっているつもりらしいが成功していない。それって、あなたのことじゃないですか、というのがもっぱらの受けとめ方。
内閣官房参与の高橋洋一氏、コロナ感染についてツイッターで「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿。一方、麻生財務相は「赤木ファイル」について「赤木ファイルという定義が意味するところよくわかりません」と答弁。 何なんだ、この内閣は。余人はいないのか。
高橋洋一氏の「この程度のさざ波」発言について加藤官房長官「個人としての発言で、政府としてコメントは従来差し控えている」。 仮にも内閣官房参与、「個人として」なら何を言ってもいいのか。だいたいなぜこの人が内閣官房参与なのか。
コロナについて菅首相「世界規模の波は想像を超えて厳しい。国民に緊張感を持って対応いただくことが極めて重要だ」共同通信。 ところが朝日新聞の世論調査では「まん延防止等重点措置」について、感染拡大を防ぐ対策として「十分ではない」と答えた人が76%。 緊張感が乏しいのは政府の方では?
自治体独自の対策が効果を出すのを待たずに「蔓延防止等重点措置」をとったとして、読売は、首相が「先手」を打ったと書く。 先手? 緊急事態宣言解除後、感染が急拡大、すぐまた緊急事態を宣言するわけにもいかず、あわてて「蔓延防止措置」でフタをかぶせた、ということではないのか。
政府高官「開催が前提だ。聖火リレーが始まったら、もうやめることはできない」。 戦争も原発もそれだった。始めちゃったからやめられない。歴史に何一つ学んでいない。
選挙違反事件の衆院議員、河井克行被告をめぐり、自民党の二階幹事長は23日午前、「党としても他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」と述べた。朝日デジタル。 破格の選挙資金1億5千万円は党本部から出ている。「他山の石」じゃなくて「自山の石」でしょう。
渇してもいないのに盗泉の水をがぶがぶ飲む官僚、政治家。高市早苗、野田聖子両氏も総務相在任中にNTTと会食。酒ぐらい自分の金で飲め。