癌治療薬オプジーボの価格が高いのは、莫大な開発費が理由だ。厚労大臣のとき、米製薬会社のトップがよく来て、高額の研究開発費を理由に日本の薬市場の自由化を求めたものだ。日本の保険診療・薬価は診療報酬で決まるが、世界の多くの国も公定価格だ。市場原理で決めているアメリカが例外である。
今年のノーベル医学・生理学賞に京大の本庶佑特別教授が受賞。おめでとうございます。癌抑制に効果のあるオプジーボ開発につながった研究が評価された。人類の健康のために大きな貢献。日本が元気になる。
総務省は、ふるさと納税について、地元と関係ない高額返礼品を提供する自治体は制度から除外するという。私がかねてから主張しているように、この制度そのものを廃止すべきである。ふるさと納税が地方を発展させるのではなく、むしろ逆だからだ。寄付に頼り、自力で創意工夫しない地方は衰退していく。
今朝の新聞には、安倍首相礼賛・石破茂批判の雑誌広告のオンパレード。右はカネも票も発進力もあるが、左はその逆だ。だから、自分の思想などとは関係なく、自民党新人(とくに女性)議員が右に走る。言論自由な日本、左右様々な意見が自由に展開されるように期待。この点も、アメリカのほうが健全だ。
金足農高の吉田選手に市民栄誉賞の話が出ているが、羽生結弦選手に対する国民栄誉書にも反対したのと同じ理由で、私は反対だ。若者が受賞したら、一生「立ち小便もできなくなる」(盗塁王福本の辞退理由)し、重荷になる。スポーツ選手にとって、メ…
石破茂さん、総裁選に立候補。「正直、公正、謙虚、丁寧」を掲げる。素晴らしいが、時と場合によっては、それらは政治本来の機能とは相容れないのものとなる。ヒトラーもトランプも、石破スローガンとは対極の政治家だが、失業退治で国民の支持を調達。石破さん、国民は具体的果実を希望しているのだ。
ボクシングの山根会長、結局辞任。アメフトの内田監督も同じ。彼らに反省すべき点は多々あるが、この集中バッシングは何なのか。キャスターやコメンテーターが自分は聖人君子のような顔で「悪人」を吊るしあげる。イランなど海外の重大な問題には無関心、最高権力者には従順。魔女狩り日本は滅亡する。
今日のテレビのワイドショーは、朝から晩まで、ほぼ全局がボクシング協会の山根会長の話一色だ。日大アメフト部のときと全く同じ。他にもっと大事なテーマはないのか。公共の電波をこのように使ってよいのか。同調主義、全体主義、大衆迎合主義の怖さ。真の権力者は、標的にならずにほくそ笑んでいる。
スマホアプリ[Himalaya]、『舛添教授の政経の時間!』、これからの日本の大学改革の方向を考えます。国が一律的に教育内容を決めるのではなく、もっと自由があってよいと思います。亡き西部邁さんらと改革しようとしたのも、その点です。…
先日の大阪の地震は都市直下型地震の怖さを再認識させたが、政府地震調査委員会の「全国地震動予測地図」が示す「今後30年間に震度6弱以上の地震確率」もまた警告となっている。都市防災について”IRONNA”に寄稿した。