東京都知事選の結果、45%が棄権、60%が現職に投票。「政治が変われば生活も変わる」ことへの期待がそれだけ希薄なんだと思います。たしかに「政治には何も期待するな」と政治家と官僚とメディアは一丸となって市民にアナウンスしてきたわけですから。その成果という他ありません。
原稿だん。「直言」は「香港問題と中国人の国境感覚の変化について」。AERAは「『愛の不時着』の歴史的意義について」。やっぱり東アジアネタは燃えるなあ。では、病院に行ってきます。?
わが家の食卓の話題は「産経新聞と朝日新聞の記者たちの負け分は経費で落ちるのか?」でした。接待麻雀ですからわざと負けて、相手が調子に乗って口が軽くなるように仕向けるわけです。だとしたら、「これは社の経理の機密費の費目から出してもらわ…
黒川検事長の定年延長理由は「退職により公務の運営に著しい支障が生ずる」からと法相は答弁していたので、法相が辞表を受理した場合、一夜にして彼がいなくなっても公務に著しい支障が生じなくなった事由を明らかにする必要があります。
ドナルド・トランプ大統領はウィリアム・バーによって、日本の安倍晋三首相は彼の子飼いの手下をその職に据えて彼の愛玩犬と番犬にしようとしている。」だそうです。にべもない紹介のされ方ですね。
検察庁法改正案への抗議の#が180万を超えました。わずかな時間にこれだけ広がったのは、安倍政権の無能と利己的なふるまいが国民の受忍限度を超えたことの指標だと思います。今回の法改正、嘘でも何らかの合理化をするところですが、それさえしない(できない)。
『習合論』の筆を休めて、原稿3本。一つは字数自由というオーダーでしたので、書き飛ばしたら3000字になってしまいました・・・デフォーの『ペスト』の話を書きました。1665年のペストと2020年のパンデミックで人間はぜんぜん変わってないという話です。
ロンドンを離れる当てがなく、買い出しに行かなければならない人たちは市場で感染リスクにさらされました。最下層はペストで失業した職人、小売商、奉公人たち。仕事は患者の家の監視人、死体運搬と埋葬、病人の看護しかありません。そして、その仕事はいくらでもあった。彼らが一番死にました。
宗教的態度の変化も興味深いです。「牧師たちは会衆の心に、死の心配をいやというほどたたき込み、その恐怖心をかきたてこそすれ、神に向かって恵みを求めることを教えようとはしなかった。」(『ペスト』)恐怖心を煽られた会衆たちは絶望的な気持ちでとんでもない方向にシフトします。
もう一つデフォーの『ペスト』を読んで「へえ~」っとびっくりしたところ。ペスト患者のうちにはなかなか発症せずに死ぬ直前まで活動的であったものが多くいたという話です。「感染は知らず知らずのあいだに、それも、見たところ病気にかかっている気配もない人たちを通じて蔓延していった。