松尾潔氏の人柄と信念が浮かび上がる文章。抑制した筆致の中に、長く交わってきた会社と山下達郎夫妻との突然で一方的な断絶が松尾氏に残した傷の深さが滲みだす。山下氏にとっても苦渋の決断だっただろう。けれど、そこに現れた両者の差異は、創作…